訪問看護について
市立長浜病院は急性期医療の病院ですから、長期入院させるには市外の病院に転院してもらうしかありません。
ターミナルケアの病院を長浜にも設立すべきという声も聞きますが、多くの方は自宅で最期を迎えたいというニーズの方が高いのです。
しかし、自宅で看取るのは家族への負担が大きくなります。
そのため訪問看護と看取り士を充実させることが必要です。
長浜病院では訪問看護を頑張っているので訪問看護を行っている患者さんの自宅で最期を迎える人の比率は40%になっているそうです。
自宅で最期を迎える人の全国平均が13.9%に対して長浜の訪問看護士の努力では20%近くになっています。
しかし、自宅で最期を迎えたい人は60%いるわけですからまだまだ差は大きいです。
私は高月支庁舎などを活用し、長浜病院配下の訪問看護専門病院を設立したいと思います。
長浜市財政の大きな問題は市立病院の売上減の問題です。長浜市の人口が減少しているので仕方という考えもあります。
ですがこのままでは市立長浜病院と長浜日赤病院の統廃合ということも行わなければなりません。
売上減により利益の減少の対策として、さらに高度な機器を導入することも行われていますがそのようなやり方で患者数をあげようとすることは得策でない考えます。
訪問看護は患者さんへのサービス力を上げます。特に長浜のように過疎地域を抱えた市では大変サービス力が上がります。
その一方、訪問看護は利益率が高く、東京などでは民間企業の新規参入が活発で激戦になっているほどです。
私が訪問看護がいいと思っているのは利益のマネジメントがやりやすいという点です。
各訪問看護士がいくらの売上を上げたかが把握できるので、訪問看護士の人件費・活動費用を計算すれば一人当たりの利益額が計算できます。
収益性が高いのであれば訪問看護士を増やせば収益が上がります。
つまり利益がでるかどうかわからない高額な最新機器に投資するよりもリスクがとても小さいのです。
訪問看護が増えれば市民へのサービスが向上し、市も収益があがるWinwinの取り組みと考えます。
経営的な視点で市政を見れば収益を改善できることはたくさんあります。その中でも医療については一番工夫の余地が多いです。