空き家対策~鍛冶屋から野瀬を回って
先週は浅井の鍛冶屋、岡谷、郷野、野瀬、草野などをポスティングしてきました。特に鍛治屋町は秀吉の時代に鍛冶屋が多く住んでいたという歴史のある町で鍛冶屋の跡なども残されていました。秋には太閤踊りという祭りもあるそうです。
(鍛冶屋の跡)
この地区も山間部ではありますが、車があれば長浜バイパスまで30分程度で行けますのでそれほど不便なところではないなと思いました。
しかし、空き家が増えているのが気になるところです。これは長浜全体にとっても問題であります。
以前は空き家の状態になると固定資産税が減免されるという制度があり、それにより全国的に空き家が増えました。そこで数年前から通常の住宅と同じく固定資産税が徴収されるようになりました。
200㎡以下の小規模住宅用地の場合、本来の固定資産税の1/6に減免されます。しかしながら管理されない空き家の状態になると、台風で屋根が飛んだり、倒壊したり、火災が起きたり、浮浪者が住みついたりすると問題です。ですから管理されない空き家は市が特定空き家として指定します。そうなると小規模住宅とみなされなくなり、1/6の減免がなくなり、固定資産税は6倍になります。
特定空き家にならないようにするためには家主がたまにきて掃除したり、空気を入れ替えたりしなければなりません。そうなると遠方の人は交通費もかかりますし、掃除するためには電気や水道の契約も残しておかなければなりません。空き家の維持も費用が掛かります。
都会であればその不動産を不動産屋に仲介してもらえばいいですが山間部の空き家では難しいです。売買が難しい物件は不動産屋も真剣には取り組みません。
そこで最近はインターネットで個人同士が不動産を取引するサイトが出てきています。最終的には不動産の専門家が契約をまとめますが、取引交渉は個人間で行います。そうすると売買金額よりもむしろその物件をどのように今後使ってくれるのかが重視されます。親から受け継いだ土地・建物ですからいい人に引き継いでもらいたいと思うそうです。
金額は100万円以下の物件が人気があるようです。その程度の金額であれば都会に住む人が別荘として持とうとします。都会では故郷のない人も増えていますから夏休みだけでも住んでみたいと思うようです。先日もびわ町で空き家を30万円で売った人がいたとお聞きしました。
私はこの空き家対策については自治会が取引の間に入ったり、売れるまでの管理を行うなどしていければと思います。そのためには来年からスタートする労働者協同組合法を利用して自治会を法人化していけばこの空き家問題を解決できるのではないかと思います。
空き家の問題は長浜各地で大きな問題です。ぜひ抜本的な施策を考えたいです。